マキシム・デ・カイパーは、ベルギーを代表する期待の左サイドバックとして注目を浴びています。攻撃時には推進力と高精度のクロスでチャンスを演出し、守備では粘り強さを発揮して相手の突破を許しません。そのプレースタイルは「攻撃も守備もこなせる万能型SB」と評され、クラブだけでなく代表でも重要な存在になりつつあります。
本ブログでは、彼の戦術的役割や成長の軌跡、さらには今後のキャリア展望について詳しく掘り下げていきます!!
キャリア
○2019–20(クラブ・ブルッヘ)
‑ リーグ戦 0試合 / 0得点(ELにてトップチームデビュー)
トップチームデビュー戦はこちら↓

○2020–21(Club NXT/2部)
‑ リーグ戦 20試合 / 5得点
○2021–22(レンタル:ウェステルロー/2部)
‑ リーグ戦 25試合 / 6得点、カップ戦 3試合 / 0得点(合計 28試合 / 6得点)
○2022–23(レンタル:ウェステルロー/1部)
‑ リーグ戦 39試合 / 9得点、カップ戦 1試合 / 0得点(合計 40試合 / 9得点)
○2023–24(クラブ・ブルッヘ)
‑ リーグ戦 37試合 / 3得点、カップ戦 2試合 / 0得点、欧戦 16試合 / 2得点(合計 55試合 / 5得点)
○2024–25(クラブ・ブルッヘ)
‑ リーグ戦 37試合 / 3得点、カップ戦 5試合 / 0得点、欧戦 32試合 / 3得点(合計 54試合 / 4得点)
○2025年7月~(ブライトン)5年契約で加入
堅実な足取りから紡がれる成功____デ・カイパーの私生活や豆知識
静かで誠実な性格
ベルギーメディアから「とても静かな人物」と評されるように、派手さよりも誠実さが際立つ選手です。チームメイトの間でも控えめな存在ながら、確実に信頼を得ているタイプといえます。
ボードゲーム好き
遠征中や合宿では、シモン・ミニョレやハンス・ファナケンら仲間とカードゲームやボードゲームを楽しむのが定番。どこへ行っても「ゲームセット」を欠かさないほどのゲーム好きで、リラックス時間の過ごし方に人柄がにじみます。
素朴で地に足のついたスタイル
「ルイ・ヴィトンのバッグを持って電車を降りる姿なんて想像できない」と友人が語るほど、ブランド志向や派手な暮らしには無縁。素朴で自然体のライフスタイルを貫いています。
戦術のカメレオン、左サイドを自在に操る男____デカイパーのプレースタイル
幅と内側の往復
彼のプレースタイルとして、基本は左SBとして高いレーン取りで幅を作りつつ、ビルドアップでは内側に絞って“第三の中盤”のように数的優位を形成。
相手のプレスに対して、サイドのポジションを活かして外→内の体の向きで一気にパスのできる角度を増やすのが持ち味です。
データ上は左の高いポジション~PA周辺に濃い関与が出やすく、状況次第で反対サイドへ流れる可変性も見せます。
配球バリエーション
ショートレンジでのパスを用いた組み立てに加え、ロングボールで前線へ差し込み→自らポジションを修正して落としを引き出す選択肢や、右サイドへのスイッチも可能。
クロスの量は平均的で、むやみに上げ続けるタイプではありませんが、アーリークロスや低い弾道でのクロスで相手ディフェンスの崩しの役割を果たしています。
チャンスメイクに関するデータ
U21欧州選手権では2.7キーパス/試合、敵陣パス21.7本と、SBとして起点性の高い数値を記録しています。
また2024/25シーズンのブルージュクラブ公式分析ではxA9.1(アシスト期待値)と報告され、左SB起点の創造性がデータ面でも示唆されています。
予測と初動
パスコース予測とインターセプトで前向きにボールへ触れる場面が多く、最初の数歩の加速で間合いを詰めるタイプです。
戦術的柔軟性
システム適応:4-2-3-1では、左WGが内側に入る配置で外幅の高位定点を担い、4-3-1-2のようにサイドが薄くなる布陣ではウイングバック級の上下動で縦を制圧。相手のプレス相や自陣の立ち位置に合わせ、外→内のレーン移動で解法を増やします。
課題: 1vs1の強度
海外戦術分析サイトでは1vs1での対応に課題が残ると指摘されています。
特に対するウィンガーが“内外に鋭く切り込めるスピードタイプ”であると苦戦する傾向があるようです。
ただ、姿勢修正と連携カバーで被害を最小化する場面も多く、総体としては「読み+機動」で守るSBであると述べられています。
まとめ
今季、エストゥピニャンの代わりにブライトンに加入し左SBとして三笘薫と連携を見せながら活躍が期待されるデカイパー。
彼の緩急剛柔を巧みに使い分けるプレースタイルと性格は三笘選手とも良い相乗効果を生み出すのではないでしょうか。
躍進の鍵を握る攻守の要として彼の動きをチェックしておきましょう!!!


